初めて左右を観たのは突然段ボールの企画「深谷ロックフェス」にて。JR深谷駅のビルの会議室みたいな場所だった。
音も環境も左右の音楽を体感するには条件が揃いまくっていた。
超はまっていたのです、その場に。これは新しい事だ。と思いました。
すぐに思いついたのはヒップホップ。
重くて真っ黒の防音扉を開けて入場する重厚な作りのライブハウスではなく、ギター・ベース・ドラム・ボーカルの4人組バンドじゃなく、選ばれた言葉も工夫を凝らした楽曲も観た事も聴いた事もないビート。
その後何度もライブを観て対バンもして、録音もしましたが、「ばれている」「平和なのか」、最高のポップチューンじゃないっすか!
花池君、桑原さん、録音、バリかっこいいですよ、リリースおめでとう。福岡来てね。
―吉田肇(panicsmile)
いろいろなバンドからCDや音源をよくいただくのですが、すべてチェックは出来ず、今回聞いてみようと思ったのは、ジャケットがとにかく素晴らしかったからです。
アルバムですが、とても楽しかったです。
「平和なのか」は鋭く、気に入りました。
また、「ばれている」はとてもみずみずしくて品もあり、瀬戸内の鯛のような跳ね方しとるな、そう感じました。
―向井秀徳(ZAZEN BOYS)
2人組の編成でギター、ボーカル、ベース、ドラムを補うのは普通に考えて物理的に厳しいと思いますが、左右はかなり無理をしてそれを実現しています。
知らない人を誘ってバンドをやるのがよほど嫌だったのでしょう。
その結果、音数はかなり少なくなりました。
音と音の間の空白に込められている、居心地の悪さがたまりません。
少ない音と音の隙間に、左右二人の生きづらさが込められている気がします。
―吉田靖直(トリプルファイヤー)
昔、前後駅という駅の近くに住んでいたことがあったり、道に落ちてた犬の糞が上下という文字みたいに並んでたのを見たことがあったので、左右というバンドに出会ったのは偶然ではない気がします。
アルバムかっこよかったです。
―大橋裕之(漫画家)
左右の曲は美しすぎて
聴けば聴くほど胸が苦しくなって
上下なんてたいしたことはないのだという
極めてやけっぱちな結論でございます
―ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい)